OW-6034 Stainless Low Table
ステンローテーブルOW-6034
〜愛用のテーブルができるまで〜
onway商品シリーズに五年の歳月をかけて二人の技術者の魂が凝縮した逸品がある。
ステンレス鋼を多用する金属色の強い上質な折り畳みテーブルーステンローテーブルOW-6034だ。
携帯に便利なテーブルとは、小さく薄く折りたためて、保管場所を取らないこと。
折りたたむことは容易にできるが、小さく薄くするということは、決して容易なことではない。そこにはいろいろな制限があるからだ。
最大の難敵は強度問題だ。
過去にあったVHSテープの箱。
二つ折りのフレームを一枚の厚みに収納する典型的な例だ。つまり、左右のフレームを内側に外側にと重ね合わせることだ。
仕組みは簡単だが、それを金属フレームの天板に応用するにはいろいろな難点がある。
基本構成:
・天板の荷重を支えるためには、強度の高いアルミ複合板を採用した。
・薄く収納するためにそれぞれ独立する四本のステンレスパイプを採用した。
構造の詳細:
フレーム
薄さを求めるには、テーブル縁の高さや肉厚を考えないといけない。縁は狭くしないと意味が無い。しかし、狭くするには開閉に必要なヒンジの仕組み素材に強度が必要となる。そして、脚部との結合の仕方も合理的でないといけない。
まずは縁の形状を考えないといけない。すなわち、ヒンジの幅と脚部固定パーツの幅で決める。
脚部固定パーツはその内部に内蔵する螺旋固定方法を採用した。それにより、よく使われているサポートバーが省略され、脚部固定パーツが一枚の立体型パーツで済む。
狭いスペースにヒンジを内蔵するため、肉厚2ミニのステンレス鋼で独自設計のヒンジを開発した。天板にかかる荷重を支える大事なパーツだ。
このパーツは左右の板をつなげる役割ではなく、両天板結合部の面が咬みあうことで荷重の力を分散する役割に利用されるのだ。
補強バー
テーブルの天板はフレーム、板以外にフレームと板を固定する補強バーが必要となる。
そして、天板裏のよくないパターンは補強バー構造が複雑なものだ。したがって、機能性を備える最小限のものにしないといけないのだ。
写真の通り、補強バーは脚部固定用立体状パーツを固定すると同時に天板縁との固定により、アルミ複合板をサポートする補強バーの役割を持たせている。清楚なテーブルの裏の仕組みだ。
天板
このテーブルの実現は薄いだけではない。前述したアルミ複合板の使用により、頑丈になっている。
アウトドアなどの野外使用や頻繁に開閉する使用にも適しているのだ。この複合板の構造はアルミ板+樹脂+アルミ板という三重構造になっている。熱や水、そして衝撃に強いという特性がある。
ロック機構
最も難しい課題は開閉機構だ。
薄さだけでは物足りない。高い剛性とデザイン性を兼ね備えるアタッシュケースにしたい。
先ずは、アタッシュケースのような取手とボタン式の開閉機構が目標だ。
薄いテーブルの縁部には活用できるスペースが少ない。
どうやってロックするかは難題だ。この課題に取り組んだ技術スタッフは二人もいた。
所要期間は五年だった。 Onwayの初代技術者が病気で倒れたとき、残っていた課題は、この機構だ。
(初代技術者が作ったロック機構)
その後、引継ぎをした技術者の考案により、ようやく商品化がされた。それでも時々引っかかる問題はある。しかし、それを改善する方策はない。テーブルの縁部が狭過ぎるからだ。
(後継技術者が商品化したテーブルのロック機構)
造形
さて、素材、機構が決まった後にいかに美しく作るかは最後の課題だ。
アタッシュケースを目標とする以上、高級感あるフォルム、色、清潔さを実現させたい。
サイズは片手で楽に携帯できるものとした。
その場合、収納状態の上部両角のカーブが全体のフォルムを決めるものだ。
肉厚のある縁部を沿うパイプの曲げは容易なものではない。複雑な断面形状のパイプを曲げるには冶具でしっかりと押さえながら、ゆっくり曲げ加工をするのだ。そうしないと、内側には皺ができ、外側は裂ける。
色
アタッシュケースではないのに、アタッシュケースのように見えるためには色が大切だ。
大人の雰囲気を持つように深いグレー調の色でアルマイト処理をした。
そして、前述した天板裏の補強バーを固定するリベットは開閉機構部品の固定にも併用した。目指すのは、テーブルの縁部に見えるリベットの数を最小限に抑えてアタッシュケースのように見栄えを美しくすることだ。
ステンローテーブル
Onwayがこだわりを入れた自慢の一品だ。
限定生産した商品で再生産する予定は無い。
〜愛用のテーブルができるまで〜
onway商品シリーズに五年の歳月をかけて二人の技術者の魂が凝縮した逸品がある。
ステンレス鋼を多用する金属色の強い上質な折り畳みテーブルーステンローテーブルOW-6034だ。
携帯に便利なテーブルとは、小さく薄く折りたためて、保管場所を取らないこと。
折りたたむことは容易にできるが、小さく薄くするということは、決して容易なことではない。そこにはいろいろな制限があるからだ。
最大の難敵は強度問題だ。
過去にあったVHSテープの箱。
二つ折りのフレームを一枚の厚みに収納する典型的な例だ。つまり、左右のフレームを内側に外側にと重ね合わせることだ。
仕組みは簡単だが、それを金属フレームの天板に応用するにはいろいろな難点がある。
基本構成:
・天板の荷重を支えるためには、強度の高いアルミ複合板を採用した。
・薄く収納するためにそれぞれ独立する四本のステンレスパイプを採用した。
構造の詳細:
フレーム
薄さを求めるには、テーブル縁の高さや肉厚を考えないといけない。縁は狭くしないと意味が無い。しかし、狭くするには開閉に必要なヒンジの仕組み素材に強度が必要となる。そして、脚部との結合の仕方も合理的でないといけない。
まずは縁の形状を考えないといけない。すなわち、ヒンジの幅と脚部固定パーツの幅で決める。
脚部固定パーツはその内部に内蔵する螺旋固定方法を採用した。それにより、よく使われているサポートバーが省略され、脚部固定パーツが一枚の立体型パーツで済む。
狭いスペースにヒンジを内蔵するため、肉厚2ミニのステンレス鋼で独自設計のヒンジを開発した。天板にかかる荷重を支える大事なパーツだ。
このパーツは左右の板をつなげる役割ではなく、両天板結合部の面が咬みあうことで荷重の力を分散する役割に利用されるのだ。
補強バー
テーブルの天板はフレーム、板以外にフレームと板を固定する補強バーが必要となる。
そして、天板裏のよくないパターンは補強バー構造が複雑なものだ。したがって、機能性を備える最小限のものにしないといけないのだ。
写真の通り、補強バーは脚部固定用立体状パーツを固定すると同時に天板縁との固定により、アルミ複合板をサポートする補強バーの役割を持たせている。清楚なテーブルの裏の仕組みだ。
天板
このテーブルの実現は薄いだけではない。前述したアルミ複合板の使用により、頑丈になっている。
アウトドアなどの野外使用や頻繁に開閉する使用にも適しているのだ。この複合板の構造はアルミ板+樹脂+アルミ板という三重構造になっている。熱や水、そして衝撃に強いという特性がある。
ロック機構
最も難しい課題は開閉機構だ。
薄さだけでは物足りない。高い剛性とデザイン性を兼ね備えるアタッシュケースにしたい。
先ずは、アタッシュケースのような取手とボタン式の開閉機構が目標だ。
薄いテーブルの縁部には活用できるスペースが少ない。
どうやってロックするかは難題だ。この課題に取り組んだ技術スタッフは二人もいた。
所要期間は五年だった。 Onwayの初代技術者が病気で倒れたとき、残っていた課題は、この機構だ。
(初代技術者が作ったロック機構)
その後、引継ぎをした技術者の考案により、ようやく商品化がされた。それでも時々引っかかる問題はある。しかし、それを改善する方策はない。テーブルの縁部が狭過ぎるからだ。
(後継技術者が商品化したテーブルのロック機構)
造形
さて、素材、機構が決まった後にいかに美しく作るかは最後の課題だ。
アタッシュケースを目標とする以上、高級感あるフォルム、色、清潔さを実現させたい。
サイズは片手で楽に携帯できるものとした。
その場合、収納状態の上部両角のカーブが全体のフォルムを決めるものだ。
肉厚のある縁部を沿うパイプの曲げは容易なものではない。複雑な断面形状のパイプを曲げるには冶具でしっかりと押さえながら、ゆっくり曲げ加工をするのだ。そうしないと、内側には皺ができ、外側は裂ける。
色
アタッシュケースではないのに、アタッシュケースのように見えるためには色が大切だ。
大人の雰囲気を持つように深いグレー調の色でアルマイト処理をした。
そして、前述した天板裏の補強バーを固定するリベットは開閉機構部品の固定にも併用した。目指すのは、テーブルの縁部に見えるリベットの数を最小限に抑えてアタッシュケースのように見栄えを美しくすることだ。
ステンローテーブル
Onwayがこだわりを入れた自慢の一品だ。
限定生産した商品で再生産する予定は無い。