The Philosophy of Onway

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Onwayの考え

 
目標は100年後にも使われる道具の開発
 オンウェーのものづくりの目標は、後世の人々にも役立つ道具を残すことなのだ。
あくまでも主軸はフォールディングファニチャー。
 最初にディレクターチェアの改良を手がけて以来、オンウェーは、より合理的で使いやすく、また美しい折りたたみ機構の研究開発を重ね、数々の折りたたみ椅子や折りたたみテーブルを生み出してきた。あくまでも企業の中核はフォールディングファニチャーであり、さらに強化すべきと考えている。
 
残すべきものは残し、時代を見据える
 これまでオンウェーが開発してきた製品の中には、構造的にこれ以上改良の余地がない、高度に完成されたものもある。いわばマスターピースである。例えば、スリムチェアは100 年後にも誰かが作って使われているのではないかとも思えるのだ。そうしたある種の到達点に至った製品は、安易に改良せず、大切に売ってゆく。
 短期的なブームや時代の空気に流されることなく、残すべきものは残すこともまた、未来の人々への貢献になるのではないだろうか。
  
「折りたたみ」は科学である
 折りたたみのメカニズムは、それ自体が一つの科学であり、人類の財産である。
 人類は幾世代にも渡って折りたたみ機構を開発し、合理化し、また多様化してきた。椅子はもちろんバタフライテーブルにちゃぶ台、扇子や傘、人工衛星の太陽電池パネルに至るまで、折りたたみ機構を備えた様々な道具は、時代とともに進化し、私たちの生活に貢献してきた。そして、まだまだ未発見の方法や未開発の分野が残されているはずである。進化の道のりはこれからも続くのだ。
    
椅子は空間の科学である
 われわれは常に何らかの空間の中に生きている。いわゆる外的世界は人間の意志と関係なく存在する。しかし、人間がファニチャーを一つ置くことで、その空間に感情を与え、生命を与えることができる。環境との対話すらできると考えている。
 例えば、部屋にファニチャーを置くと、そこは「家」という空間となり、その人の世界ができる。あるいは自然の中にファニチャーを置くことで、自然を満喫し、心を癒し、その瞬間、その世界との一体感を味わい、五感を通じて自然と対話することができる。
 ファニチャーは建築空間と自然空間をつなぐツールであり、人間と自然との架け橋にもなるツールである。オンウェーの使命は、そのツールを生み出すことだと信じている。