生産情報
目標は椅子一脚を60 秒で生産
人件費が目立って高騰しているいま、生産拠点をより安い国へと移転する企業、業者も少なくなかった。が、オンウェーは留まった。
特定の時間に特定のパーツをラインに届けることで、常に製造ラインが稼働する「トヨタ方式」を導入した。ボタンを押すだけで誰でも操作ができる、熟練工を必要としないシステムだ。これにより品質を保ちながら生産効率を上げ、人員を少なく、つまり人件費を抑えることができたのである。空間を利用して構内に物流をなくす。それによって傷を減らす。さらに治具を多用することで、寸法の正確性を確保することができた。